【基礎】望遠レンズとは

標準レンズ、広角レンズと来てようやく望遠レンズです。

望遠レンズは遠くのモノを近くにあるように見せるレンズです。

  • 遠くの被写体を大きく撮影できる。
  • 被写界深度が浅くなり、背景がボケる。
  • 圧縮効果で、被写体と背景の距離感を縮小することができる。
  • レンズが大きく重い。

被写界深度とは、ピントをあわせた場所から、ピントがあっている様に見えている範囲のことを言います。
この被写界深度をコントロールするのがf値(絞り値)です。
f値を小さい数値にする(これを「開放にする」と言います)とピント位置から前後がボケ始めます。逆にf値を大きくすると(これを「絞る」といいます。必要以上に絞ることを「絞り込む」などと言ったりします)、ピント位置から前後もピントが合っているように見えます(この被写界深度をコントロールして商品撮影やモデル撮影などに活かします)。

望遠レンズは広角レンズや標準レンズと比べ、同じf値に設定していてもボケ味が強く出ます。

また、被写体と背景の距離感が縮み、背景が近くに来るように見えます。これはレンズの光学効果によるもので「圧縮効果」と呼ばれます。

望遠レンズの特性上、どうしてもレンズ本体が大きくなってしまいます。また、f値の小さい(ボケ味が大きい)レンズは高額になってしまいます。

超望遠200-400mm。最小f値は4ですが、望遠レンズなので背景はだいぶボケます。

反射式と呼ばれる望遠レンズです。最小f値8。鏡の反射を利用して全長を短くしてありますが、ピントは手動式で、自分で合わさないといけません。

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