【基礎】標準レンズとは

【基礎】カメラのレンズのミリメートルってなぁに??
の記事でレンズの種類はざっくりと解説しました。

まだ読んでない方はそちらに戻って、読んできてください。この記事ではもう少し踏み込んで解説していきたいと思います。

標準レンズ

標準レンズは人間の目と同じ視野角を持つレンズです。35mmフィルムカメラや、フルサイズと言われるセンサーを積んでいるデジタルカメラでは35~70mm位のレンズを言います。
標準レンズで、特に単焦点と呼ばれるレンズは、F値が小さく(F1.8やさらにF1.4などもあります)、背景をぼかして撮影することができます。
F値は数値の小さい方が明るく、ピント位置から前後のボケ味を大きくすることができます。逆に、画面全体的にピントを合わせるには、F値を大きい数字にします。F5.6~F11くらいまで大きくすると、全体的にピントが合うように見えます。

標準レンズは、画角的に普段の見た目と似たような画作りになってしまいます。どこにでもあるように見えて、印象が弱い感じになってしまします。なので標準レンズで撮影する場合、例えば高さを変えてみたり(脚立に登る、しゃがむなど)する工夫を凝らすと、画作りの幅ができます。

また、標準レンズはレンズの特性上、歪みが少ない事が特徴として挙げられます。
広角レンズは広い範囲を切り取るために画面が歪んで見えることがあります(歪曲収差)。
この収差は建物等、直線的なモノを曲がっているように見せるため、広告写真としては使えません(イメージとしては使えるかもしれませんが、住宅のイメージ等正しい形を見せるには適していないと思います)。

上のレンズは35mm単焦点レンズです。F1.4と明るく、歪みが少なく、シャープな描画をしてくれます。
少し古い商品なのでAF(オートフォーカス)が若干遅めで、他の35mm単焦点に比べて重いのが欠点でしょうか。
それ欠点を忘れさせてくれるほど、美しい写真を撮らせてくれます。

コメントする